爪甲剥離症で爪が割れる
「爪の先端から少しずつ、爪が皮膚から剥がれたり、割れるなどの
症状がでて、爪の色も白っぽく変色してきた。」
それは、爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)です。
爪甲剥離症は、中高年に多く見られる病気で、カンジダなどの細菌感染や、
接触皮膚炎や多汗症などの皮膚疾患、糖尿病や肺疾患などの全身疾患、
爪と皮膚の間にトゲが刺さるなどの外傷、マニキュア・除光液・洗剤などの刺激、
弦楽器演奏者や美容師など、指先に負荷をかけることなどが原因で起こると
いわれています。
爪甲剥離症を放置しても、爪が丸ごと剥がれ落ちたり、腫れたり、爪が厚く
なったりなどは起こらないようですが、剥離したり割れたところから
ばい菌が入ったり、細菌感染が原因だった場合はほかへの転移してしまったり、
疾患が原因の場合は疾患に気づかずに疾患が悪化してしまう可能性もあるので、
早めの、皮膚科への受診が必要となります。
特に、手足に症状が出ている場合、全身疾患が原因の可能性もありますので、
きちんと検査を受けましょう。
治療は、爪甲剥離症の原因により異なりますが、原因を治療しながら、
ステロイド剤などの塗布や、爪が浮かいて剥がれたり割れるのを防ぐため、
専用テープでの固定などを行うようです。
爪は健康のバロメーターといわれるぐらい、体の不調を表してくれます。
爪が剥がれたり、爪が割れるなどの症状が出たときは、どこかしら体の
異常がある可能性があります。
放置せず、しっかりと原因を探り、治療をすることが大切です。